乗務員指導年間実施計画- 2023年度 桜交通グループ(桜交通・ATLINER) -
乗務員全体研修-2023年度(前期・後期)-
当社では輸送の安全に関する教育及び研修について、毎月の指導教育に加え年2回各専門講師に依頼をしての乗務員全体研修を実施し、輸送の安全性向上に努めております。
毎年、東北エリアと関東エリアに分けて6月と12月に乗務員が一堂に会しての実施を計画しておりましたが、2020年度以降、いずれも新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し、感染拡大防止のため営業所単位での実施といたしました。
今年5月より新型コロナウイルス感染症の位置付けが、これまでの新型インフルエンザ等感染症(2類相当)でしたが5類感染症扱いとなりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症は未だ収束しておりませんので、今年度も引き続き営業所単位で実施して参ります。 今後につきましても、関係各所ならびに外部講師と連携を図り、新しい形での実践的かつ効果的な指導を行うとともに、さらなるスキルアップと安全安心の向上に努めて参ります。
【前期】乗務員全体研修(2023年6月実施)
① 飲酒運転防止と規律の遵守について
国土交通省指導監督マニュアルに基づき飲酒運転に対する罰則、および飲酒運転防止のための留意点やアルコール依存症の危険性、アルコール検知器使用の意義など基本指導を行うとともに、飲酒運転防止対策マニュアル等会社で定める飲酒運転防止に関する規定や対策を十分に理解させ、特に乗務前や休憩仮眠時の飲酒に対する規律遵守を啓蒙し、自ら宣誓することで飲酒運転防止を徹底することを図りました。
② あおり運転禁止の徹底について
昨年妨害運転罪が制定され、あおり運転に対して厳しい罰則が科されることになった事を受け、取り締まり対象となる行為やその罰則内容等を理解することで、プロドライバーとして法令を遵守した冷静な運転を心掛ける。
また、バスの運転時に遭遇しやすいあおり運転を受けるケースや、自身があおり運転をする場面を想定し、イライラしたり怒りにより感情的にならないための自制方法についてアンガーマネジメントの手法を知り、自身の感情コントロールを身につけることで、イライラや怒りを感じても冷静に落ち着いた運転を実践できるよう、安全運転スキルのさらなる向上を図りました。
➂ ドライブレコーダー映像によるヒヤリハット事例
事故防止に向け、ドライブレコーダーの記録を活用したヒヤリ・ハット体験等の自社内での共有に関する指導として、最近の事例映像をもとに危険を感じた点やその原因を想像し、それに対する対応策を考えることで各自の危険予測の幅を広げ、かもしれない運転のスキルアップを図りました。
④ 交通安全運動の取り組み
例年7月に実施される「夏の交通事故防止グループ社員総ぐるみ運動に伴うイエローリボン装着」について、取り組み意義や目標を事前に伝え、安全意識の向上を図ります。
⑤ 救命救急及び避難誘導訓練について
今回、所轄の消防署より救命救急士の資格を持つ講師を派遣いただき、救命救急の講習を実施しました。講習では心肺蘇生やAEDの使い方、けがの手当などの応急手当を習得し、乗客や家族、その他大切な人の命を守るために受講し知識と技術を学びました。
また、事故や車両火災を想定した避難誘導の訓練も実施し、乗客への説明、非常口準備や非常口への誘導など手順を確認し安全知識向上を図りました。