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お知らせ(令和2年1月20日)

第3回グループ全体会議開催について

グループ対策会議  平成29年12月3日(日)午前9時30分頃、グループ会社の株式会社AT LINERで運行の仙台発東京行き高速バスが東北自動車道の安達太良サービスエリア駐車場から出発する際に、歩行者を轢過し死亡させるという非常に重大な事故が発生しました。
 この事故は、当社グループにおける初の加害死亡事故ともなったことから、事故発生を重く受け止め、再びこのような事故を起こさぬよう、また事故を風化させぬようグループ会社全体の役員および管理者が一堂に会し毎年開催するものです。

 この悲惨な事故から2年を迎え、事故に遭われた被害者のご無念とご遺族の癒えることの無い悲痛な思いにわずかでも寄り添えるよう、去る令和元年11月29日に第3回目となるグループ全体会議を開催し、一同心よりご冥福をお祈り申し上げるとともに管理者講習を行い、二度とこのような悲惨な事故を起こさぬよう決意表明を行いました。
① はじめに
グループ対策会議  開会では、㈱AT LINER取締役より事故発生から2年の経過を振り返り、3回目となる開催にあたりグループ全体で事故を忘れないという趣旨のもと今後も毎年この会を実施していく旨の決意と、事故発生当日は事故現場となった安達太良サービスエリアに赴き献花を捧げ、ご冥福をお祈りし再発防止を誓うとともに、出席者全員が事故により亡くなられた被害者へ黙とうを捧げ、謹んで哀悼の意を表しました。
② 事故の振返りと安全対策について
グループ対策会議  (株)AT LINER代表取締役より、事故当日の現場での悲惨な状況を思い起こしながら、事故に遭われた被害者とそのご家族への申し訳ない気持ちを切々とお話しいただきました。
 グループ発足から30年目にして起きてしまった初の死亡事故、これは今後60年、90年経過しても1件も増えることがあってはならないとの決意と、事故を未然に防ぐために管理者は乗務員への注意喚起を怠らず、日頃からのコミュニケーションを意識し情報共有をしてほしいとの呼びかけがありました。
 あわせて、全車両を対象に死角カメラやミラーの設置などハード面での対策も順次進んでいるが、正しく活用するための知識と乗務員への指示の重要性を再認識し、二度とこのような悲劇を繰り返してはならないし、誰しもこのような思いを味わってほしくないとの思いを伝えられました。
 事故を起こさないのは当たり前だが、理解してない者がいればそれを理解させるのが管理者であり、グループ全体で協力し合って事故を無くすのが当たり前である、安心安全のバス会社にしていきたいとの決意をお話しになりました。
③ 事故防止に関する訓示
グループ対策会議  グループを代表し、株式会社桜交通代表取締役より訓示がありました。

 AT LINER代表取締役の話しであった通り、中間管理職としてのコミュニケーションの大事さと、状況に応じたアドバイスをすること、また理解しない者に理解させてあげることが大事と感じている。
 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」という言葉がある。昔はゆっくりした変化だったが今はどうだ、というようなことを中間管理職は考えなければならない。
 刻々と変化する交通情報を頭に叩き込み、乗務員の出発時に一言添えてあげることが大事なコミュニケーションである。
 これまで、安全はすべてに優先するを礎にISOを取得し、第三者にも見える形で対策を取ってきた。乗務員の健康管理をどうするかという点については、厚労省から優良法人企業認定を受けるほどの対策をしている。それでも対策をし続けるのは事故を起こさないということを継続していくためである。
 現在各営業所において点呼時に血圧測定を実施し各乗務員の血圧の脈差を算出してもらっているが、脈差というのは血圧の最大限から最小値を引いて出すもので、動脈硬化がどこまで進んでいるかを確認する数値になる。その数値をもとに管理者が乗務員へ一言添えられるかどうか、こういった健康や交通に関する話題、新しい情報などを適時取り入れ、乗務員に喚起していっていただきたい。
 安全は全てに優先するというのは何度も何度も認識をし、落とし込んでいって形になる。何のためにこの作業をやっているのかというのを再認識し、最終的には事故ゼロにもっていきたいということを共通目標に業務にあたっていただきたい。

 以上のような、管理者のあるべき姿や目指すべきものを再認識し目標を再確認するとしたお話しがありました。
④ 事故・ヒヤリハット発生状況
グループ対策会議  今回は、グループ内でバス運行を担う株式会社AT LINERと、当社株式会社桜交通の今年度の事故発生状況についてをテーマに、4月から11月までの事故分析と事故事例に基づく事故検証を確認しました。
 特に、事故発生の割合が高い場所は、営業所車庫内やSA・PAなどの駐車場であり、2社とも過半数を超える状況にあり、事故事例についてはAT LINER名古屋営業所の車庫内事故について、事故報告におけるなぜなぜ分析などを振り返りました。
 事故に至る原因として物理的要因と心理的要因に大別され、対策と取組としてそれぞれの視点から対応策を再確認しました。
 今後もあらゆる機会を利用し、グループ一丸で問題点や真の原因究明を通して見えてくる対策を共有するなど、事故情報を活かし最大限の活用を図り他山の石とすることで、事故削減を目指して参ります。
⑤ 事故の再発防止について
グループ対策会議  続いて、外部講師をお招きして事故の再発防止についてのお話しをいただきました。
 講師からは、自身が以前に勤めていたバス会社での重大事故発生事例について実体験をお話しいただき、その際にお相手ご家族より言われた「あなたは転勤になるが、どれぐらいでこの事故を忘れるんですかね」という言葉が大変印象深く、我々の気持ちにも大きく響きました。
 また、最近市原の交通刑務所を訪れた際のお話しでは、実刑となり収監される方の傾向として、飲酒運転やながら運転のような「やってはいけないことをやった」、そしてもう一つ確認不足やうっかりなど「やるべきことをやらなかった」、この2つのパターンがあるとお話しくださいました。特に、職業運転手に対しては後者の目線で厳しい見方をされるとのことであり、プロドライバーとして背負っているものの重みを再認識させられました。
 事故の再発防止に関して、再発防止とは手順を決めてそれを徹底するということだが、「徹底」ということを再認識し、教育訓練においては一定期間の評価測定まで技能訓練を実施し、その後改善が確認されるまでは反復して指導を繰り返すことが重要であることを再認識致しました。
⑥ 事故防止に関する決意表明
グループ対策会議  最後に、悲惨な事故を二度と繰り返さないたに何ができるのか、事故発生から二年の歳月を重ねて、これからの取組のありかたについてお話しがありました。

 車両の導入に際しても、オートマチック車を導入したらクラッチ操作も無くなるのでその分安全確認に集中でき事故も減るはずだ、ということで導入したものが、慣れてしまえば事故につながる結果になってしまう。なぜなぜ分析など現場への横展開も踏まえて出てくる外部要因については、例えばバックでぶつかるのであれば、バックしなくていい環境を考えることもできる。できる、できないは別として発想の転換が重要。そういったことを行っていかないと事故が減らないなかで、色々なアイデアの中から実行できるものを見つけていく。通常の管理指導は今後も継続していくとして、もう少し違った目線を持つというのも意識していただきたい。

 このような新たな目線をもって、常に事故削減を考え取り組みを実践していくことを各々が肝に銘じ、参加者全員で決意表明を唱和しました。

 私たちはグループ全社一丸となり、再び不幸な事故を起こさぬよう、また皆さまに安心安全にご利用いただけますよう、これからも一歩一歩着実に歩んで参ります。